知的障害特別支援学校高等部における理科授業の充実を図るための授業教材の開発 Science Education
概要
本研究の目的は「知的障害特別支援学校高等部における理科授業の充実を図るための授業教材および支援ツールの開発」を行うことです。
理科の学習内容は日常生活との関わりが深く、知的障害のある生徒が体験的に身に付けやすい教科であるといえます。しかし、申請者らが行った調査によると、専門外の教員が理科授業を担当することが多く指導内容への作成に苦慮している、実験器具不足、知的障害のある生徒に対する理科教育の専門性の向上に繋がる事例や教材が少ないという課題があることが分かりました。
そこで本研究では、知的障害のある生徒を対象として特別支援学校高等部における教科理科の目標を着実に達成できる理科授業の教材開発や支援ツールの開発を行うこととしました。
※本研究は科研費2022年度奨励研究(22H04129)の助成により実施したものである。
実践内容や実験・観察で活用できるツールの紹介
今年度の研究では、知的障害特別支援学校高等部の理科授業における授業教材の開発、開発した授業教材を基にした研究授業、授業アンケートの記録・学習状況の観察、生徒へのインタビュー調査等を実施しました。ここでは、実践内容や実験・観察で活用したツールについて紹介します。
事例1 天気の変化に関する授業づくり
タブレット端末を活用し、雲の量や動きによって天気の変化があることを観察で確認しました。また、雲の形や量、動きの多様さについては映像を用いて確認したり、気象情報を調べながら天気の変化について予測する学習を行いました。
事例2 土地のつくりと変化に関する授業づくり
土地やその中に含まれる物に着目して、土地のつくりやでき方について学習しました。多面的に調べる活動をするため、粒の大きさが異なる3種類のカラフルサンドを使用して実験を行いました。学習を通して、土地は砂、れき、泥、火山灰などからできていること確認しました。
事例3 実験・観察で活用できるタブレット用レンズ
理科の授業で「顕微鏡」を活用して実験や観察をすることが多いと思います。このタブレット用レンズは、タブレットのカメラに挟むだけの手軽に使用できるレンズで、比較的安価であるのが特徴です。持ち運びもできるため屋外での観察も可能です。
研究組織
研究代表者:岩井 祐一(東京学芸大学附属特別支援学校)
所属は研究当時のものです。